2007年12月16日

この訴状がすごい

今回は、早めに書いておいた方がいいなあと思いつつ、書いていなかったことを片付けようと思います。

法律の世界も日々変化しているようで、裁判員制度なんて日本に導入されるなんて思いもしませんでした。実際に裁判を経験した素人からしてみますと、確かに裁判所が身近になるというか、裁判を役所が提供するサービスの一つとして見ることができるという点ではいいと思います。

ただ、刑事事件の審理という点から見るとどうなんでしょうね。
この裁判員制度導入の前提として、裁判の短縮がありました。確かに長すぎる裁判は問題ですが、だからといって何でも短くすればいいってものでもありません。複雑に入り組んだ事件をろくに解き明かしもせずに「こいつ悪いやつだから死刑」じゃ、遺族だって納得しないと思うのですが。
そして裁判員制度の導入です。
「のび太の敷金返還奮戦記」でも何度か書いたのですが、司法改革と呼ばれるものが本当に私たちのために行われるものなのか、しっかり見極める必要があります。

増える一方の裁判。刑事事件だって、昔なら事件にしていなかったケースも「警察が怠慢と言われないように」という理由からばしばし立件しています。
事件を転勤前に処理できず、告訴取り下げ文書を偽造する検察官。
判決や和解を書いた数より裁判の受理数が多く「赤字」と呼ばれて査定が低くなる裁判官。
事件を右から左に処理するために、司法改革を行っているんじゃないのか?少なくともいまは、この素朴な疑問に答えているとは思えないのですが。

ちょっと堅い話にそれてしまいました。
「のび太の敷金返還奮戦記」の「訴状の書き方(その2)」では次のように書きました。

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ラベル:敷金 裁判

2007年12月13日

のび太の敷金返還奮戦記その後

このブログのヘッドラインにも書いてますが、「のび太の敷金返還奮戦記」なるサイトを立ち上げてから幾星霜、あの頃は30代前半だった私も立派な中年の仲間入りをしてしましました。
「のび太の〜」は、要は敷金を取り返すまでのリアルタイムな記録に過ぎなかったんですが、幸い好評を持って迎えられ、メモパッドとフリーftpだけで作った零細サイトとしては破格のアクセスをいただきました。

様々なメディアでも取り上げられ、テレビ局や新聞社から取材を受けたり、残間里江子さんの昔のサイトで激賞されたり。
雑誌「ポパイ」では、見開き2ページに漫画化されたりもしました。ちなみにこのときのポパイの表紙は、福山”ガリレオ”雅治さんで、これ以来我が家では、私は「福山雅治と一緒の仕事をした」ということになっています(福山さんごめんなさいごめんなさい)。

それはともかく、ありがたいことに「続きが読みたい」とか、「もっと書け」とかメールをくださる方が今もいらっしゃるんですよね。
私はその後、徳島→東京と引っ越しし、今は一巡りして再び熊本にいます。幸いその後は、おかしな大家に巡り会うことなく、それ故裁判所のお世話になることもなく、つつがなく小市民生活を送っています。
ですので「のび太の敷金返還奮戦記・新たなる序章」とか「ケロロ・敷金返してもらうであります」とか、そういうのは書きたくても無理です。
が、当時とは裁判のシステムとか社会状況も多少変わってきていますので、補足がてら、つらつら必要と思われることはこの場で書いていこうかなと思っています。