2008年05月01日

笑う会長

きょうは水俣病が公式確認されて52年目の慰霊式だった。
初めての出席となる鴨下環境相と蒲島熊本県知事は、いずれも式の中で「水俣病救済策」に言及して、強い意欲を見せたが、対照的にチッソの後藤会長は全く触れなかった。
与党がまとめた「救済策」というのは、現行の認定基準の矛盾には一切触れず、150万円程度の一時金を柱にしたもので、チッソはこの救済策の受け入れを拒否し続け、先月も直談判で受け入れを迫った環境相と県知事を袖にしている。
環境相は以前、きょう5月1日の慰霊式までに解決してみせると大見得を切って見せただけに、怒り心頭のご様子だ。
しかし式の後、チッソの後藤会長は「5月1日、慰霊式は毎年あるもので、別に気にしてない。大臣はたまたまこういう行事に引っかけただけだろう」とマスコミの前で言い放ち、大臣を完全にコケにして見せた。
こうしたチッソの態度に、強い批判が出ている。まあ当然だろう。どう見ても開き直りだし、何より被害者や環境相だけでなく、チッソを取り巻くすべてをなめきったように見える態度は確かに不快だ。
しかしこの問題の根本は、「救済策」というシロモノが果たしてまともなものなのか、ということにつきる。
実はこの「救済策」を受け入れないとしているのはチッソだけではない。
被害者団体も半分の団体が受け入れを拒否している。内容があまりにずさんだというわけだ。
被害者も加害者も双方が受け入れられないと言っている程度の内容のものをまとめて、「救済策ができたから受け入れろ、解決しろ」といっているのが今の与党と政府の姿勢だ。
反対している被害者団体は、認定基準の問題に手を付けずにごまかす内容は我慢できないといっているわけだし、チッソはそんなものを加害者側が受け入れても全面解決にならない、つかみ金を出せと言われてもそりゃ無理ですといっている。
要するにチッソに見透かされているわけだ。この「救済策」がいかに低レベルなものでしかないことを。
チッソの後藤会長は、きょうもにやにや笑っていた。それを不謹慎だというのはたやすいが、「俺の笑いの意味が分かる程度に勉強しろよ、君たち」と言っているようで仕方がない。


ラベル:水俣病
posted by 紅灯 at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 水俣病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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