2008年04月27日

17年ぶりに

まだ私が駆けだしだった時代に知り合った、同じ業界の先輩と飲んだ。
最後に別れたのが17年前だ。だけどちょっと体格が良くなった点以外はそんなに変わらない。
今は福岡で管理職をしているその先輩、仮にAさんとするけれど、私の知るAさんは温厚で優しげな青年、という印象だったが、今は鬼で知られる存在らしい。
でも私への接し方は当時のままなので、私には今ひとつピンと来ない。きっとそういうものなのだろうと何となく納得しながら杯を重ねた。
1軒目、2軒目ときて3軒目どうしようというところで、Aさんがある店に行きたいと店の名前を出した。
その名前を聞いて、私のこの数年間の疑問が氷解。実は熊本に戻って以来、夜の繁華街を歩いていると、とある雑居ビルの1階にあるスナックの看板にどうも見覚えがある。前回熊本に住んでいた頃に行っていたような気がするのだが、しかし覚えがない。なので入るに入れず首をかしげるばかりだったのだが、そうか、Aさんと一緒に行ってた店だったんだ。
店までたどり着き、ちょっとのぞくと、結婚式の3次会か4次会が終わりかけみたいな雰囲気で大変込んでる。騒然としていて座れたとしても、「どうもお久しぶりです、実は昔」なんて話を切り出せるような雰囲気でもなさそう。
二人して戸口に立って(タイミング悪いなあ)と顔を見合わせたその時、カウンターの奥で忙しそうに洗い物などを片付けていたママさんがこちらをちらり。
「あら、Aさん紅灯ちゃんひさしぶり、そこ空いてるけん、座りぃ」
その言い方が、まるで一週間ぶりぐらいかのような自然な言い方だったので僕らは二度びっくり。思わずぎょっとして、「あの17年ぶりくらいなんですけど…」と座るのも忘れて言いかけると、ママさん、「知っとうよぉ、どうしたんね今日は。そこ早よ座り」とにこり。
で、おしぼりなどもらいつつ、かいつまんで話をしていると、「一度か二度しか来てないわけじゃなし、忘れるもんね」とぴしゃり。「Aさんも紅灯ちゃんも変わらんね」。
僕だけ「ちゃん」づけなのは、当時ぺーぺーの新人だったのでそう呼ばれていたのが17年の時間を無視して蘇ったらしい。
このお店、今年で開店して25年くらい経つらしいんだけど、浮き沈みの激しい業界で「続く店」というのがどんな店なのか、その片鱗を教えてもらった気がした夜でした。
ちなみに、オールドパーをがぶ飲みして一人2500円。17年ぶりのAさんと17年ぶりの店で多いにも盛り上がったのはいうまでもありません。


posted by 紅灯 at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 酒・料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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