福岡県は北九州市の門司の牡蠣をもらいまして、食べてみたらこれが旨いのなんの。
地元だから旨いっていってんだろうなんて思われそうですが、違います。
大体、昔の北九州の海を知ってる人間は、そこで採れた牡蠣を食べようなんて思わないって。
最近は門司の海どころか、小倉や新日鐵のある八幡の海もすっかりきれいになって、かつての「七つの海」ならぬ「七色の海」が嘘のよう。
門司では八〇年代くらいから牡蠣に取り組んでいるらしく、最近少しずつあちらこちらで取り上げられているとのこと。
まずなんと言っても大きい。小さいものでも直径七,八センチある。岩牡蠣に似ている。そして殻を外すと、身がぎっしり詰まってる。
まるでアコヤガイのようにぎっしり詰まってて、持ち重りがする。
そしてなんといっても、きれいなんです。
普通牡蠣ってのは、大根おろしでもみ洗いして汚れを落とすけれど、この牡蠣はそんな手間は全く必要ない。
私、殻を外した牡蠣をそのまま食べるのは実は苦手で、その理由は、大根おろしで丁寧に洗った牡蠣の方が絶対に旨いと思っているからなんだけど、この牡蠣は殻を外してすぐに食べて十分に旨い。生牡蠣が苦手な人っていうのは、実は汚れの部分についている生臭さが原因であることが多いんですが、この牡蠣にはそれがない。
なのでいろんな食べ方ができちゃう。
とりあえずカキしゃぶ
うちのは地鶏のモモ肉と昆布でだしを取った中にさっとくぐらせます。ほんの「しゃぶ、しゃぶ」程度でさっと引き上げ、ポン酢で頂きます。箸休めに鶏モモつまんだりしてね。
で、お次は中華風に牡蠣の清蒸。これは殻から外した生牡蠣にシャンツアイと三つ葉を載せ、火がつく直前ぐらいに熱したごま油をジャアアアとかけ回す。
和風、中華風ときて、お次は洋風。いきなりイギリスに飛びます。
牡蠣をオリーブオイルで軽くソテーし、上からスコッチウイスキーをややたっぷりめに振りかけます。レモンをそえて頂くと、それまでとはまた全く違う牡蠣の味を楽しめます。
最後はもちろん、牡蠣飯でごちそうさま。
門司の牡蠣も、もうそろそろシーズンは終わりだそうで、来年の楽しみが一つ増えました。
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