2008年04月19日

楽しくて平和だったらいいじゃないか

琉球チムドン楽団のライブに行ってきた。
声をかけられるまでその存在を全然知らなかったんだけど、ディアマンテスの元リーダーのボブ石原が始めたユニットらしい。
事前に、「ジャズとポップスと沖縄音楽とチンドンとコミックと演劇と舞踊の融合」って聞いていたので、「大抵そう言うのって外すんだよなあ」などと危惧しながら出かけたのだけど、良い意味で大きく裏切られた。

融合と言われれば確かに融合である。
入れ替えなしの2ステージで、最初のステージは琉球王朝風とチンドン風の融合した衣装で登場。でもよくまとまっていて違和感はない。確かに沖縄民謡がベースだが、あざとさはない。ジャズやロックの間を普通に行き来する、正統的なフュージョンだ。
ボブ石原のMCはコミカルだが、時に荒々しくて少しひやりとさせる。するとすかさずヴォーカル兼舞踊の女性、舞凛(まりん)さんのツッコミというかフォローが入って和ませる。基本的には舞凛が舞台を進行させてボブ石原が絡むという形。
かと思うと、MCの代わりに小芝居が入ったりする。
なかなかこれは楽しいライブではないか、などと思っているうちに1部が終了。
2部までの間に、屋台の沖縄そばとタコライスを食べて泡盛などをなめつつ、(うーんこれは、渋さ知らズに近いのか)と思っていた。
編成は、ボブ石原がヴォーカル・ギター・チンドン太鼓。女性2人が舞踊兼ヴォーカル、ダブルネック三線(初めて見た)の女性、ベース(も女性)、キーボード(も女性、元オリオンビールのキャンペーンガールだって)、ドラム(美青年)、そしてクラリネット・サックス。このクラリネットが良かった。ヨーダという名前で活躍している40くらいの男という以外何の情報も私は持ってないのだけれど、寺島進をさらにシャイにしたような外見でクラリネットを吹き上げるのは、中年男の魅力というか、なかなかセクシーでありました。
でも2部が始まるとすぐに、これは「渋さ知らズ」という路線ではなく、「琉球チムドン楽団」という唯一無二の存在なんだなあと確信することに。

2部はいきなり演劇から。
最初に「今から情話をやる。コメディだ」と宣言されるんだけど、その芝居のタイトルが「沖縄ガマの日本軍の幽霊」。
ガマというのは沖縄の鍾乳洞で、沖縄戦ではそこに避難した兵士や市民が手榴弾を投げ込まれるなどして悲惨な最期を遂げた場所だ。
「いいのかそんなもんギャグでやって」という心配は無用でした。吉本新喜劇系というのか、コメディで色をつけつつ人情話に落とすというスタイルで、20分くらいだったのかな、芝居そのものは大変真剣で、良くできていました(ボブ石原の日本軍兵士の幽霊の衣装は本物の自衛隊の制服だし)。
最後には平和を強烈に訴えるメッセージ舞台なんだけど、そこでボブ石原が一言。「こういうのをやると2割位の客は引く」。
「本当はミュージシャンでこんなのやって許されるのは喜納昌吉だけ」。客は爆笑。うまいよな。

で、メッセージソングを続けるのかと思ったら、あっさりと路線転換。いきなりダンスの始まりです。
座りながら出来る手踊りから始まってうまく客を乗せていく。
気づくと客がほぼ全員踊ってる。いす取りゲームみたいに一列になって会場をぐるぐる踊りながら回ったりして。ちょうど曲が終わったところで偶然私が立ってたのがボブさんの真ん前で、顔をつきあわせるような距離でMCやら次の曲やらを聴くことになってしまった。

会場は10代から60代くらいまでかなり幅広かったのだけど、皆大変に機嫌良く踊り歌い、アンコールは万雷の拍手。
結局1部スタートが7時半、2部終了が11時近いという、これぞライブハウスの醍醐味という時間を味わったのでありました。

CDは3rd「心もよう 夢もよう」が正式には来週出るそうですが、会場で先行発売されていました。過去のと併せて買っちゃいました。
これははまるぞ。



posted by 紅灯 at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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