2008年01月20日

マリンバ。この不思議な楽器

吉田ミカさんのマリンバコンサートに行きました。
今や世界的なマリンバ奏者に成長した吉田ミカさんは、これまで地元の天草を拠点にしてきたのですが、今年4月からニューヨークへ移ることになり、今回は節目のコンサート。そしてベースはエディ・ゴメス。
熊本にいながら吉田ミカとエディ・ゴメスのセッション。贅沢ですな。
とはいえ、私はマリンバがメインのコンサートは初めての体験です。
どんな構成か興味津々でした。

第1部は、マリンバを聴かせる、マリンバの魅力を引き出すことに主眼を置いたプログラム。当然といえば当然ですが、吉田ミカさんの超絶技巧に釘付けです。
チック・コリアが吉田さんのために書いた曲も初演され一気に聴衆を引き込みます。
このパートでは弦楽アンサンブルも加わり、山田和樹さんの指揮が大変良かったです。プロフィールをみるとまだ若い人ですが、ジャズ界の大御所を向こうに回して力の入ったところの少しもない自然で柔らかい指揮を見せ、大変将来が楽しみです。
しかしマリンバというのは不思議な楽器です。パーカッションであり、メロディーを奏でる楽器でもある。この二つが融合した、楽器としては究極のものといえる魅力は言葉には尽くしがたいと思うけれど、演じるには相当の覚悟が要りそうです。

第2部はぐっとくだけて地元サービス。というか恩返しかな。
大島ミチルさんが吉田さんのために書き下ろした「ハイヤ」(天草伝統のハイヤ節を下敷きにしている)を、地元の小学校のコーラス部とともに。その前は天草の小学生の朗読まで入れる手の込みよう。
ただこの後続いた地元のアカペラグループとのセッション「アメイジング・グレイス」はどうだろう。サービス精神は伝わってきましたが、選曲・演出とも他にやりようがあったのではないかなあ。

第3部はマリンバとベース、ピアノ、ドラムで、スタンダードナンバーを。
ステファン・カールソンの繊細なピアノも印象的でしたが、やっぱりゴメスおじさんはすごいですね。マリンバを引き立てつつ、魅せるところはしっかり魅せます。「マイ・フェイバリット・シングス」みたいな定番中の定番を全く飽きさせないアレンジで聴かせます。

終わってみればあっという間の2時間。
マリンバコンサートで1400人ほぼ満席というのは、地方都市ではめずらしいでしょう。手拍子が揃わないのもご愛敬。郷土が生んだアーティストを応援していこうという暖かさにあふれたコンサートでした。

余談ですが、会場で知事とばったり。実は会うのはこの日2回目で、昼間は某展示会の会場でも世間話。で、知事が一言。
「あらあら。晩ご飯、ちゃんと食べてきましたか?」
おごってくれそうな勢いでした。
実は知事が乳児園の園長時代、吉田さんがよく園の子どもたちのために演奏に来ていたそうです。

ところで吉田さんは4月からニューヨークへ行かれるそうですが、5月には天草と熊本市で再びコンサートを計画しているそうです。
そのメンバーが・・・

エディ・ゴメス再び+スティーブ・ガッド!

スティーブ・ガッドの演奏を熊本で拝めるなんて。絶対行くぞ。


ラベル:吉田ミカ
posted by 紅灯 at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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