2010年01月11日

怒濤の年末年始と水俣病研究集会

新年のご挨拶もしないうちにもう中旬、大変不義理をしてしまいましたが、当ブログ、今年もよろしくお願いします。

それにしても年末からきのうまで怒濤というか津波のような騒ぎでした。
本の校正がようやく終わり、装丁含めて私の手を離れたと思ったら特番のオンエア、そのまま大晦日まで仕事場に缶詰。大晦日の晩には抜け出して帰省してきた友人と飲んだりしちゃったんですが。
正月2日3日4日と気が抜けたようにぼんやりしていたものの(ようやく「新参者」読みました。面白かった)、気がつくと水俣病事件研究発表集会がもう目前。特措法について発表しなきゃいけないのに何もやってないとバタバタ。パワーポイントの使い方から始めたりして(だっていつも「プレゼン」はTVなので)。

8日の深夜、本業の終了後夜行に乗って熊本へ。で翌日水俣。
迎えた水俣病事件研究発表集会。用意した席が足りなくなったくらいだから、この手の学会みたいなものとしてはなかなかの盛況ぶり。時期が時期なので、マスコミも各社取材に来てる。発表によっては立命館の木野茂先生らの厳しい突っ込みもあったりしまして、報告者の私としては結構緊張しましたが、無事終了。持ち時間の20分をフルに使い切りました。

で、もう一つの目的であるところの私の本の宣伝、これが嬉しい誤算となったのであります。
印刷があがるのがぎりぎり前日になった事情で、当日印刷所から会場へ直接本が運び込まれ、私にとっても自著との初対面ははこの日です。
本を手に取り、紙の感触を味わって「やっと本になった」と思ったのもつかの間、本は私の手を離れ、会場の書籍販売コーナーへ。
段取りでは私の発表の時に宣伝する予定だったですが、ところが20冊ほどの本は発表前の休憩時間にすべて完売してしまいました。書店の方からは「もうないの?」と聞かれるし、コーディネートの先生が私の紹介の時に「本を会場で売ってます」とおっしゃって頂いたもののその時すでに売る本はなくあわてて壇上から「すみません、もうないです」と頭を下げて……という次第。
私自身も著者分が頂けるのは今週13日になっていますので、余れば会場で一冊買おうかと思ったのですが、足りない状態ですから当然お客様優先。
結局、会場には私の本を持っている人が何人もいるのに、著者自身は持ってない、見たけりゃ買って頂いた方に貸してもらわなくちゃいけないという妙な事態になってしまいました。
なので、本が完成した!という意識がいまだに希薄です。

おそらく一人でこそっと乾杯して肩の荷を下ろすのは、著者分が貰えてからということになるんでしょうね。
書店に出回るのは今週末から18日頃になるとのことでした。

それからもう一つ。
本を買って頂けるのはもう本当に嬉しいのでありまして、もう肩でも足でも揉んで差し上げたいところなのですが、「本にサインしろ」というのはどうかやめて下さいませ。恥ずかしくて恥ずかしくて汗びっしょり。本番の発表より緊張したくらいです。どうしてもということであれば、本を落とした時に備えて、後ろにご自身の名前と連絡先を私が書いてあげる、ということでどうでしょうか。



ラベル:水俣病
posted by 紅灯 at 16:21| 水俣病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする