私も初夏に取材して、番組にしたイベントなのだけれど、55分の映画になるとまた別格の味わい。というか、撮影・監督が榎田信衛門さんというウェブラジオ&TVの大御所なので当たり前と言えば当たり前なのだけれど。
そのテーマは「クマモト・バーテンダーズチョイス」という熊本でしか飲めないウィスキー。一匹狼のバーテンダーが手に手をとって熊本オンリーのウイスキーを販売するまでの記録という面白くないわけがない話。企画から販売まですべてが手作りで、本日の上映会も手作り。おまけに入場無料。
そっかそっかそりゃいいやと思っていたら、「お前、前座で何か喋りなさい」と呼ばれたわけです。
無料のイベントほど難しいものはなくて、なにより人の入りがわからない。
私なんぞ「人が少なきゃ喋るほうは気楽でいいや」なんて罰当たりなことを思っていたわけですが(思ってません)、別にボランティアでイベントやってるわけじゃないですからね。企画する方は大変です。
でも幕が上がるときには満席。本当に頭が下がりました。
仕掛け人は熊本のバー・コロンのこの人。行動力・企画力も図抜けてるけど、何より新しいものに挑戦するエネルギーが並じゃない。
もう亡くなって20年以上経つけれどその存在は薄れない希有なジャーナリスト・千葉敦子さんは「スランプに陥るのは、簡単な仕事ばかり受けているときだ」と看破したけど、40を過ぎると本当にこの言葉の意味がわかってくる。
上映会が終わって打ち上げで、疲労困憊なのにとてもいい顔をしていたマスタード★鶴田さん。そして信衛門さん。あなた方格好良すぎ。
刺激にあふれた一日でした。
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