いつも御世話になっている方、このブログだけで私をお知りの方、普段不義理をしている方、とにもかくにも今年もよろしくお願いします。
さて、去年は私にとってなかなか波瀾万丈だった年でしたが、今年は去年以上に大波瀾万万丈な年になりそうな予感がしています。
といいますか、つまりは人生も半ばを過ぎ、そろそろ中締めをして次のステージを見付けないといけないという焦りのようなものもあります。
皆様方におかれましてはまたいろいろ厄介をかけるかもしれませんが、温かい目で見てやって貰えると幸いです。
などと柄にもないことを考えていた正月の実家でのこと。
妹夫婦が子どもを連れて帰省していました。
上の女の子は小学一年生、下の男の子は幼稚園の年少組。
本来なら私はれっきとした「おじさん」なのでありますが、なぜか彼女彼らにファーストネームに「くん」付けで呼ばれているのであります。
仮にここでは「灯くん」ということにしておきましょう。
上の子は、昔は「セミは夏が終わるとゴキブリになって冬を越すんだよ」「えー、すごおい」などと私の言葉にいちいち感動してくれていたのに、どうも最近冷たい。
この年末年始も「また灯くんが嘘ばかりついてるよ」などと親に告げ口される始末。それもどうも上から目線。七歳児に上から目線とはどういうことかと思っていたら謎が解けました。
私が同窓会で留守にしていた夜、私が以前出演した番組のDVDをこの子たちに見せたらしいんですな。そうしたら二人の驚くこと驚くこと。
「灯くんがテレビに出てる!」「出てる!」
そこで「ほら、灯くんはちゃんとお仕事してるね」と妹だか親だかが言ったところ、さらに大騒ぎ。
「えーっ、灯くん、お仕事してるの??」
「そうだよ、お仕事してるんだよ」と説明しようとする親たちにトドメの一言。
「灯くんって、大人だったの!?」
おい、今までいったい何だと思ってたんだ。
という当然の疑問に対して彼女はこう答えたらしい。
「だって、大人は灯くんみたいな馬鹿なことはしないんだよ!」
あのね。
どうにも君たちのお母さんのお兄さんなんだから大人に決まってるだろ!というのはどうやら子どもには通用しない考え方のようです。
「大人」=ちゃんとしている。
「子ども」=馬鹿なことしたりして怒られる。
「紅灯」=馬鹿なことしてお母さんたちに怒られたり、自分から見ても頭が悪そうでいつもふざけてる。
故に「紅灯」=「子ども」。
QED。
うーん、子どもってよく見てます。というかちゃんと論理的に物事を考えているような気がします。
どんなに奇妙な結論だって、常識を持ってきて一件落着にしたりせず、ちゃんと自分で考えた結果ならそれでよし。
これを年始の教訓としたいと思います。
(違うかな?)
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先入観のない視線から見られるイメージって、面白いですね。もう少しばらすのを待ってもよかったかも。