んで、帰りに寄ったなじみのお店。
「竹鶴を」と頼んで、ぽんっと置かれたグラスに一口。
甘いのにうまい。ああ、働いて良かった。
だから酒がこんなにうまい・・・
「やっぱうまいねえ、これやねえ」と私。
「そりゃそうやろ」とマスター。
気づくとボトルがカウンターの上に。
「竹鶴35年」。
「え、ええーっ」
「こんなのもあるよ、飲み」と
ショットグラスに注ぐボトルには
「ニッカ シングルカスク モルトウィスキー 1985 bP5」のラベル。
「・・・・・・マスタ、ありがと」
酔いが回ったのか、なんか景色がにじむ。
30分後。
「やっぱうまいねえ、これやねえ」
「さっきから同じこといっとるやん、大丈夫か」
「大丈夫、けどもう帰るちゃん、お勘定」
なあ、一杯800円って、いいと。
ねえ、マスタ。
ありがと。
そんなことされたら泣いて帰らないかんちゃん。
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