本……ではなく、本の予告。
当たり前と言えば当たり前なのでありますが、出てみるとなんだかちょっと緊張。
いやあ、出るんだなあホントに。なんだか変な感じであります。
なぜかというと、まだ校正原稿が手元にあるから。
……。
いやあの、特にこういうことは珍しくないのであります。
たとえばTV。
「ドキュメント紅灯の日記、××日オンエア!」なんてCMが流れたって、たいていその頃はまだ番組なんてできてないのであります。試写に漕ぎつけてればまだいい方で、下手するとラッシュつないだばかりだったりする。
じゃあ予告CM(ステブレ)の映像は何かというと、適当に興味を引きそうな絵を抜き出してつないだだけ。そもそも担当編集は本編で手一杯なので、手の空いた編集マンが代わりにつないであげたりするわけです。なので本編に使われない映像とかあったりします。
でもってCMなんてそのまま忘れられてるだろと思ってると、本編終了後、偉い人がぼそっと低い声で「おい、ステブレの方が面白かったんじゃねえか」などとささやいたりすることもあるとかないとか。
まあTVと書籍の世界が同じかどうか私にはわかりませんが、予告が出ると焦るのは同じ。
それまでははっきりとは形になっていなかった責任感というものがいきなりずっしりとのしかかってくるのであります。
TVの方でも年末に特番一本抱えているのでさすがの私も気が焦る。「慌てるとろくな仕事ができない」というのが私の信条なのでありますが、やっぱり同時進行は焦る。
いろいろ立て込んでくるとちょっと気が緩むとガタガタっと崩れちゃうもので、数日前から風邪引いちゃいました。さいわい新型インフルエンザではなかったものの、ちょっと気分も落ち込みがちだったところに、予告を見て再び気合いを充填。
がんばろっと。
「予告の方が良かった」と言われないように。