2009年04月23日

予期せぬ励まし

以前ここに書いた本の原稿の執筆が滞っている。
ここのところやたらめったら忙しくてなかなか手が付けられなかったという言い訳はあるんだけど、でも年明けてずっと忙しいからなあ。言い訳にならない。
編集者のOさんからは、5月中になんとか形にして欲しいといわれてて、「まだ時間あるからダイジョウブ」などと思っていたら、やっぱりの惨状。予感はしていましたが。
「ああ、どうしよう」などとぶつぶつ逃避ばかりしていたら、全く予期しなかった励ましがきた。

石牟礼道子さんである。
石牟礼さんといえば、水俣病の書籍にこれ以上のものがあるかといわれる「苦海浄土」の作者である。水俣病と言えば真っ先にこの本を思い浮かべる人も多い。
近著「アニマの鳥」も、「殯の森」の河瀬直美監督が映画化を考えているなど現役の大御所である。
その石牟礼さんにいきなり電話で褒められてしまった。
今回の本の元になる、私が一年間雑誌に連載した原稿を読んで下さって、「とてもいい」とおっしゃってくれたのだ。
「紅灯さん、あれね、私もう何度も読みましたよ。繰り返し繰り返し。最近読んだものの中で一番良かった」
そして、水俣病について「私の知らないことも沢山書いてある」ともおっしゃってくれた。
当たり前の話だけど、私の文章なんて、水俣病の知識なんて、石牟礼さんの足もとどころか地平線の向こうまで走っていったって届かない。
過分な褒め言葉に、比喩じゃなく冷や汗が出た。
連載を本にしようとしていることを知ってるので、大先輩として少し活を入れてやろうと思われたのだろう。
原稿を前にげんなりしている私を想像できたのかもしれない。

でも嬉しかった。文字通り勇気百倍。
石牟礼道子さんに褒められた、なんてこんなに自慢できることがあるだろうか。
がんばろう。
posted by 紅灯 at 21:02| Comment(2) | 水俣病 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月20日

小さなパンドラの函

3年間封印していたものが飛び出してしまった。
タバコである。
3年前、知り合いの禁煙に巻き込まれてそのままやめていたのだが、先週から復活してしまった。
この3年間、自分がかつて喫煙者であったということすら忘れていた状況だったのに、再開するとあっという間である。
タバコの持ち方、火の付け方、吸い方。「ああ、そういえばこんな感じだったっけ」と次々に甦る。
そして反動なのかものすごい量のタバコを吸った。
一日2〜3箱ペースである。
当然、喉が痛くなって偏頭痛もする。何より自分が臭い。

それに面倒くさいということに気づいた。
例えば出かける時、(えーと、タバコ持ったっけ、ライターは…)などとやっている。面倒くさい。
仕事をしていて、(そろそろタバコ吸うかな)、または(これ終わったらタバコ吸いに行こうかな)。面倒くさい。
かつてタバコを吸っていた時には大して感じていなかったことが、今はそれ自体がストレスとして感じる。
一言で言えば、わずらわしい。

やっぱり、またやめよう。
posted by 紅灯 at 17:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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